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介護事業所等における新型コロナウイルス感染症への対応等について

こんにちは、C-ライフラボです!

本日は、厚生労働省が発信している介護事業所等における新型コロナウイルス感染症への対応等について、介護事業所が取るべき対策、発症者が疑われた場合の対応等についてご紹介をしていきます!

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介護事業所等における新型コロナウイルス感染症への対応等について

新型コロナウイルス発生後、厚労省は介護事業者向けに以下8項目の情報を取りまとめ発信しています。

 

1.基本的な事項

2.感染拡大防止に関する事項

3.職員の確保に関する事項

4.衛生用品の確保に関する事項

5.要介護認定に関する事項

6.介護サービス事業所等の人員、施設・設備及び運営基準等の臨時的な取扱いに関する事項

7.感染症発生に備えた対応等に関する事項

8.その他に関する事項

◇厚労省:介護事業所等における新型コロナウイルス感染症への対応等について

 

関東を中心に、誰がいつかかってもおかしくない状況が続いている中、介護施設内での感染やクラスターの発生も毎日ニュースを賑わしています。

 

高齢者施設における新型コロナウイルス感染者発生時等の検査体制について

 

令和2年8月7日の事務連絡にて、外出が困難な状態の入所者が少なくないことも考慮し、感染者が出た場合などに“出張方式”で検体を採取できる体制を構築するよう指導がありました。

 

厚労省は自治体に対し、「保健所から介護施設に赴いて検査を行う場合も増加すると想定される。その体制をあらかじめ確保しておく必要がある」とし、現在新型コロナウイルスの発生が有った場合は、保健所等が施設に出向き、検査を実施している場合がほとんどの様です。

 

高齢者の重症化リスクが高いことを念頭に、「介護施設などでのPCR検査を幅広く行政検査として行っていく。重点的、戦略的に拡大していく。」との方針の通り、以前に比べるとPCR検査が受けやすくなっています。

高齢者施設における施設内感染対策

令和2年7月31日に発行された事務連絡では、事業所へ自主点検の実施が求められました。

この自主点検とともに、感染対策として以下が示されています。

 

【感染症対応力向上】

①手指消毒の励行、定期的な換気

・ 新型コロナウイルス感染症の基本的な感染予防策として、手指消毒、定期的な換気が重要。

・ 換気については、2方向の窓を開け、数分程度の換気を1時間に2回程度行うことが有効。熱中症予防のためにはエアコンや扇風機等の活用が有効であるが、冷房時でもこまめに換気を行い、部屋の空気を入れ換える必要がある。

 

②職員の日々の健康管理

・ 出勤前の体温計測。

・ 発熱等の症状が認められる場合には出勤を行わないことの徹底。

・ 息苦しさ、強いだるさ、高熱等の強い症状のいずれかがある場合や、発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合、帰国者・接触者相談センター、主治医、地域の相談窓口等に相談。

・ 換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まることを避ける等の対応を徹底。

 

③入所者の日々の健康管理

・ 感染の疑いについてより早期に把握できるよう、毎日の検温の実施、食事等の際における体調の確認を行う等により、日頃から利用者の健康の状態や変化の有無等に留意する。

 

④防護具の着脱方法の確認

・ マスク、手袋、ガウン、ゴーグル等の着脱方法について、⑥の動画等により確認する。

・ 確認のためには実際に着脱を行うことが望ましい。

 

⑤清掃など自施設の環境整備

・ サービス提供に当たって清掃を徹底する。

・ 消毒用エタノール、次亜塩素酸ナトリウム液等の消毒薬の適切な使用方法を確認しておく。

 

⑥動画「介護職員のためのそうだったのか!感染対策!」等の視聴

・ 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に向けた基本的な所作を習得できるよう、感染対策のポイントについての動画が掲載されている。

◇動画:「介護職員のためのそうだったのか!感染対策!」

・ これら「介護職員のためのそうだったのか!感染対策!」の視聴や、その他の動画視聴により、感染症対応力向上を図る。

 

⑦新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)

・ 本アプリは利用者が増えることで感染防止の効果が高くなることが期待されており、下記 URL 資料も参考にしつつ、本アプリの活用について職員に周知を行う。

【物資の確保】

⑧在庫量と使用量・必要量の確認

・ 各物資の在庫量を確認する。

・ 普段の物資の必要量を確認する。

・ 濃厚接触者への対応等を踏まえた必要量の想定を行い、感染者発生時に物資が不足した場合には必要量を速やかに都道府県等に要望できるよう備えておくことも有用。

 

⑨一定量の備蓄

・ 都道府県等に要望を行っても実際に届くまでには時間がかかることも考えられ、普段から数日分は備蓄しておくことが望ましい。

・ 濃厚接触者への対応等により、使用量の増加が見込まれるため、備蓄状況を誰が把握し、どこに要望するかを確認しておく。

 

【関係者の連絡先の確認】

⑩感染対策に係る関係者の連絡先の確認

・ 平時より、管轄の保健所の他、関係者の連絡先を確認し、わかりやすくまとめておく。

(例)

検査関係:帰国者・接触者相談センター、協力医療機関、地域の相談窓口 等

物資関係:都道府県の物資担当部局 等

応援職員関係:法人内関係事業所、都道府県の介護保険施設等関係団体、都道府県の応援職員派遣担当部局 等

兼務関係:兼務先事業所 等

 

【感染者発生時のシミュレーション】

⑪個室管理、生活空間の区分け

・ 以下の留意点、参考動画等を参照しつつ、施設の構造、入所者の特性を考慮して、どこまで対応可能か検討する。

※対応できる範囲は施設の構造等によって様々であり、基本的な考え方(区域を分けることが感染拡大防止のために重要であること、それぞれの区域がわかるようにすることが重要であること、汚染区域(汚染の可能性がある区域)に入る際は必要な防護具を装着した上で活動すること、汚染区域(汚染の可能性がある区域)を出る前に決められた場所で防護具を脱ぐこと、等)を各職員が意識することが重要。

※感染者発生時には保健所等の指示を踏まえ対応する。

 

<留意点等>

・濃厚接触者については、原則として個室に移動する。

・濃厚接触者が有症状となった場合は、速やかに別室に移動する。

・個室が足りない場合は、症状のない濃厚接触者を同室とする。

・個室管理ができない場合は、濃厚接触者にサージカルマスクの着用を求めた上で、「ベッドの間隔を 2m 以上あける」または「ベッド間をカーテンで仕切る」等の対応を実施する。

・濃厚接触者等及びその他の入所者の食事場所や生活空間、トイレ等を分ける。

・濃厚接触者等やその居室が判別できるように工夫する。

・居室からの出入りの際に、濃厚接触者等及びその他の入所者が接することがないようにする。

・濃厚接触者等及びその他の入所者の介護等に当たっては、可能な限り担当職員を分けて対応を行う。夜勤時等、分けることが困難な場合は、防護具の着用等に特段の注意を払う。

参考動画(区分けに関しては動画の 5:13 から)

 

⑫勤務体制の変更、人員確保

・ 高齢者施設において感染者等が発生した場合、感染者である職員は入院若しくは自宅療養又は宿泊療養、濃厚接触者である職員は自宅待機となるが、これにより職員の不足が生じたケースがある。

・ このような場合、勤務体制の変更、同一法人内での職員の確保、都道府県を通じた応援職員派遣、関係団体や近隣施設からの応援等により対応が行われた。

・ 施設内の職員数に余裕がある場合は、業務シフトの変更が考えられる。

・ 難しい場合は、同一法人内からの応援での対応が考えられる。

・ さらに人材が不足する場合は、関係団体や都道府県に応援職員派遣の要請

を行うことが考えられる。

・ 仮に何名かが感染者(又は濃厚接触者)となった場合、どのような対応が

考えられるか、事前に検討を行う。

 

⑬検体採取場所の検討

・ 感染者が発生した施設において、入所者の状態等により受診が困難な場合

等においては、保健所等が施設に赴いて検体採取を行う場合も考えられる。

・ そのような場合に備え、検体採取が行われる場所について、以下の観点も

踏まえ事前に検討しておく。

・当該場所までの入所者の移動について、濃厚接触者とその他の入所者

が接触しないよう、可能な限り導線が分けられていること。

・検体を採取する場所は十分な換気及び適切な消毒を行うこと。

【情報共有】

⑭⑮感染者発生時の対応方針の共有

・ 感染者が発生した場合、人員や物資をどのように確保するか、濃厚接触者やその他の入所者へどのようにケアを行うかなど、事前に入所者、家族、協力医療機関等と共有しておく。

 

◇厚労省:高齢者施設における施設内感染対策のための自主点検実施要領

まとめ

新型コロナウイルスの終息が見えない中、インフルエンザの流行の季節が近づいています。

また、来春には報酬改定が控えているという、介護業界には厳しい現実が続きます。

 

介護報酬の増額が見込めない中、これらの感染症対策を実施することは簡単ではありませんし、何より経費が掛かります。

 

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